Q.食塩水は必要でしょうか。

A.脳波は50マイクロボルトほどの微弱な信号ですので、これを正しく検知するためには食塩水と塩化銀が必要です(不分極電極といいます)。

以下、参考文献(以下の文章は、石川陽事『脳波と夢』コロナ社、1994年、13~14頁より引用 )です。

頭に電線をつないだだけでは脳波は検出できない。

脳神経細胞の活動に伴う微小な電位変化を頭皮または大脳皮質上より検出する場合、はたして従来私たちが電気回路で使用している銅線によって直接電位(電流)を増幅器側に導くことができるだろうか? 答えはノーである。

前述したように神経細胞の興奮あるいは抑制によって生ずる脳内または頭蓋骨と頭皮間に流れる電流は、神経細胞膜透過性の変化に伴うNa、Kイオンなどによるイオン電流であるのに対して、銅線を通して増幅器に入力される電流は電子電流だからである。

すなわち、脳神経細胞の活動電位を増幅器に導くためには、一度このイオン電流を電子電流に変換するトランスデューザが必要である。

このトランスデューザの役目を担うのが電極である。

したがってここに使用する電極の材質が適当でなかったり、電極の接着が不安定であると脳波電位を充分に増幅器に導けないばかりか脳波以外の種々の外部雑音や記録中の基線の動揺を招く原因となる。

特に基線の動揺は電極と皮膚表面の境界面に生ずる電位変動が原因であり、この電位変動は電極金属がもつ電極電位と電極表面の不均一性あるいはイオン化傾向の異なる異種金属による局所電流、または増幅器側から流れ込む電流などによって生ずる分極電圧に起因する。

良い電極とはこのような電極電位や分極電圧の小さい電極であり、脳波検出用電極としては 銀・塩化銀を材質とした電極がもっとも安定している。

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